不易と流行

流行り廃りのないものだけが学ぶに価する、流行なんて全部軽蔑して無視していればいい、と中学くらいから思うようになってしまっていた。流行は覚えた先から廃れて何度でも覚えなければならないが、不易のものは一度覚えれば一生そのままでいい。だから自分の記憶容量はなるたけ不易に割り当てるようにしよう。そしてそういうことに決めてしまえば、「クラスメイトの愚民どもは浅ましくも流行を追い求めているが、自分はそんなのから超然としているから偉い」という歪んだ優越感を覚えることさえ可能になるのだった。オタク云々という理由づけ(id:another:20031014参照)は、なんだかきっと後づけのものであるような気がしてきた。