失敗と二次的な失敗

今日、仕事でつまらない失敗をした。それほど深刻じゃないとはいえ、お客様に迷惑がかかる種類の失敗だ。正確には、数日前に失敗していたことに今日気がついた。失敗の原因は、とても些細なテストを怠ったことだったので、ものすごく悔しかったし、ものすごく恥ずかしかった。もしも僕が武士だったら切腹している。
で、さらなる問題は、あまりの屈辱に「何とかしてお客様にお詫びの姿勢を示さなければ!!!」とか思ってしまい(ああ、なんて自分は日本人なのでしょう)、別にやらなくてもいいばかりか、やるとかえって同僚の仕事を増やしてしまう作業を衝動的にやらかしてしまったことだ。これは、僕の心が弱かったことに起因する二次災害であると言える。今夜になってから落ちついて考えると、なんであそこまで必死に無駄な作業をしたのかと思う。たぶん僕は失敗に慣れていないのだろう。若い頃いい子すぎたせいで、あるいは臆病すぎたせいで、自分が失敗をしたと知ると簡単にパニクってしまうのだ。一次の失敗は甘えと驕りのせいであったのに対し、二次の失敗は度胸と冷静さの欠如のせいだ。実際のところ、お客様に与えてしまった迷惑は、僕が勝手に感じた屈辱よりは多分小さい。
あと、わりと僕は自分の超自我に信を置いていたんだけれども、今日の一件で、超自我さんは余りに簡単に感情に振り回される信用ならない存在だということが分かってしまった。