もう少し続けます。どうぞ呆れて下さい。

前段で「学生時代の終わりまで」と書いたが、それは生まれて始めて自分の変な考え方にたまに疑念を持つようになったというだけの話で、やはり今年になるまでこれまでの自分の考えを否定することはできなかった。
だから、つい数ヶ月前までの僕の中では「合コンとかナンパとか = 「やりたいだけ」の奴らがやること = 紳士を目指す自分には決して関係がないこと」という等式ががっちりと成り立っていた。従って、万一合コンのお誘いがかかっても全て「けっ!」と叫んで追い返していた。
そんな風だったから、世の紳士や淑女が結婚(お見合いのケースを除く)に至るにはどのような過程を踏んでいるのか、僕にはつい最近まで具体的な内実が想像さえできなかった。世間一般の紳士のみなさんがいわゆる「口説く」とか「デートに誘う」なんて「ハレンチな行為」をする可能性は、僕の想像からはあらかじめ排除されていた。しかも、「僕はまだおこちゃんだから分からないんだろうな。でも大きくなったらきっと分かるよ」という理屈で、実態を理解することさえ何年も先送りし続けていた。ここ数年くらいで僕の友達がどんどん結婚していって、ようやく自分の考えに何かとんでもない間違いがあるかもしれないと思い始めるようになった。自分の世界に一生懸命閉じこもっていると、こんな極端な観念も平気で訂正されない。本当なんだ信じてくれ。
そして、ある日とうとうおこちゃまでなくなってみたら*1、勘違いの内容のあまりのとんでもなさと、こんな歳までおこちゃまを続けていたこととのショックで、何ヶ月も落ち込んでしまった。
こりゃ、「赤ちゃんはコウノトリが運んできます」と信じてた方がよっぽどましだったよ。

*1:id:another:20030712