今日の反省

「損をかぶるのが自分だけならば、いくら仕事の手を抜いても構わない」という考え方は、間違っている。
そもそも会社の職務に「自分のもの」などない。それはあくまで会社のものを一時的に預かっているだけであって、いつかは必ず他の人に引き継がせる必要が生じる。しかも引継ぎの時期というのは予測がつかず、突然明日になることだってある。そのとき過去に自分が放置した手抜きを覚えているとは限らない。なお、思い出せた上でめんどいからそのまま引き渡したというなら、単に神経が腐っている。いずれにせよ、「どうせ自分しか使わないんだし」ということは、それが職務上の道具であるならば、決してあり得ない。
また、手抜きを放置した結果によって他人の労働時間を奪うのも自分の労働時間を奪うのも、会社に損をさせているという意味ではまったく等価であることに気づこう。前者には申し訳ないと罪悪感を抱くのに、後者は全然平気というのはおかしい。「自分が悪かったのだから残業代を申請しなければいい」? それも違う。だいいち、将来の自分の時間を浪費させるだなんて、将来の自分に対して失礼ではないか。逆に考えると、過去の自分のせいで今の自分がしょっぱい思いをしているのに、なぜ今の自分は過去の自分を許してしまえるのか?