サークルクラッシャー、あるいは、必ずや名を正さんか

keyword:サークルクラッシャーという概念が、一部で脚光を浴びているようだ。確かに解説文にあるような事象のあること自体は認めるし、僕もいくつか心当たりのある事例を知っている。
しかし僕は、「サークルクラッシャー」という言葉を何の疑問もなく使用している論者たちの見識を疑う。というか、この命名に隠された差別根性が信じられない。解説文のような環境に置かれた女性に「サークルクラッシャー」という名前を奉り、あたかもサークル崩壊の全責任が女性だけにあるかのような印象操作をするとは何事か。問題の女性を増長させたのは誰だ? おまえら経験値の低い野郎どもに他ならないじゃないか!
その辺の責任を不問にしたうえで、あたかも全責任が女性だけにあるかのような術語を作り*1、自分の安全な立ち位置を確保してから議論をしているさまは、男として、いやそれ以前に、人として最低だと思う。卑怯すぎる。こういう議論をするならば、まして所謂「サークルクラッシャー」的な女性に論者自身が弱い自覚があるのならば*2、きちんと自分も傷つき得る言葉を選ぶべきだと思う。
ところで、これの代替表現ってなんだろう。「共依存サークル」? いまいち決まらないなあ……。

*1:念のため断っておくが、女性には全く責任がないと言っているわけではない。責任を女性だけに帰するのが問題だと言っているのだ。

*2:大抵の場合はそうですよね? 僕も勿論そうですとも。