(2003年12月22日記載)
なんかね、儒教的恋愛観念のせいで、人生を無駄にしちゃったの。
「モテようと考えてしまうことじたい恥ずかしいことである」とか、「デートに誘う? そんな軟弱なことができるかぁ!」とか、そういう信念が、本気で僕を束縛していたの。
ばかでしょ。ねえ、ばかでしょ?
もうね、あったまきたからね、「中学生のための恋愛教本〜充実した人生のために」みたいなパンフレット(32-64pくらい)を作って、日本中の中学校の道徳の時間に使ってもらいたいくらい。どうして義務教育に性教育があって恋愛教育がないんだろ。いまや配偶者を見つけるにあたっては自由恋愛が当然の前提なんだからさ。
でね、そのパンフにはね、僕みたいなウスラトンカチ*1にも分かるように、以下のようなことがはっきり書いてあるの。
- 「この冊子は、誰もが経験する「恋愛」について、皆さんに必要な知識とマナーを教え、皆さんの幸せな人生の助けとなるために編まれました」
- 「恋愛経験を通じて、他人に優しくできる大人になることができます。(……)世の中にみっともない大人が多いとするならば、それは彼らが、恋愛というものをあまりにいいかげんに考えていたからです」
- 「もてようと思うことは、決して恥ずかしいことではありません。かつてはもてようとすることを恥とする考え方が有益だった時代もありましたが、現代では百害あって一利なしと言わざるを得ません」
- 「好きな人を大切にいたわるのはこのうえない喜びです。細心の注意を払って、いつでも相手を思いやるように心がけましょう」
- 「好きになったら速やかに思いを伝えましょう。勇気が要るとは思いますが、片思いを長引かせるのは良くありません」
ちなみに、ベッドインから先のことは性教育に委ねる。
もちろん「失恋」の章もある。
- 「……しかし人生において、失恋はほとんど避けられないものです。むしろ失恋を繰り返すごとに、人間は成長するのです」云々。
こんな感じで、性教育同様、むしろ偽善的なくらいの内容でよろしい。演習もこんなのとか。
- 「皆さんのお父さんとお母さんがどのようにして結ばれたのか調べてみましょう」
こういうのをね、「より豊かな人生と社会を築くために」という名目で正課にしちゃうの。なんか本当に作ってみたくなってきたなーこれ。
こういうことを公教育で一応教える意義って、それなりにあると思うけどな。ていうか、そういう授業があれば……、僕もこんなにうかつな人生を過ごすことなどなかったろうに……。でも、大多数の人は、こんなことをわざわざ教えてもらわなくても大丈夫なんだよな……。
*1:それにしても、トンカチが薄いとはどういう事態だろう? この際どうでもいいことだけど。