権利か利権か

思いつきでものを言う。
戦後数十年にわたる社会運動の成果が、ここ数年くらいで急速になかったことにされつつある(ように見える)のはどうしたことかと思っていたのだが、もしかすると、これまでの社会運動が勝ち取ったつもりでいたものは、条件さえ適合すれば法則的に適用できる「権利」ではなく、個別の集団にしか通用しない「利権」に過ぎなかったのかもしれない。もしもそうならば、具体的な勢力の消長や世代交代などの要因で人が入れ替わった場合、当然その利権は失われ、はじめから無かったことにされてしまうだろう。