創業者はそのまま社長をやる

自分一人で、あるいは数人の身内で始めたベンチャー企業が、めでたく数千人くらいの規模に成長したとする。で、その大きくなった元ベンチャー企業の経営者は、ほとんど例外なく創業者がそのまま務めている。そうでなければどこかの大企業に買収してもらっている。そのどちらでもなく、「優秀な人材を何千人も集めたのだから、自分よりわが社の経営に向いた者がいるはずだ」などと言って、有能そうな部下に経営権を与え、創業者は自ら引退したという話は、一つくらいあってもよさそうなのに、聞いたことがない。
これはなぜだろうか? 創業者以外には代えのきかないビジョンというやつが重要、ということなのだろうか? そもそもこういうことを疑問に思う僕の方がトンチンカンなのだろうか?