神代文字としての線文字B

(無駄にマニアックな話題を振ってみます。一般人置いてけぼりモードなので覚悟してください。)
線文字Bという古代文字があるが、この文字は特徴が恐ろしく日本語の仮名に酷似している。例えば以下の通り。

  • 1字で子音と母音の組み合わせを表す音節文字である。
  • 母音は日本語と同じくアイウエオの五種類。
  • Lの子音を含む文字は存在しない。必要な場合はRを含む文字で代用する。

大昔にはこのような文字でギリシャ語を表記していた時代があったというから恐れ入る。
そんなわけだから、http://www.omniglot.com/writing/linearb.htmにあった図をもとに、線文字B(の一部)を五十音順に並べた表を作ってみた↓。なお、線文字BにHの子音を含む文字は存在しないが、かつて日本語でhはpと発音されていたので、Pを含む文字で代用した。

さて、こういう表を作ってみると、いかにも神代文字っぽい。http://www.page.sannet.ne.jp/tsuzuki/sinmoji.htm*1あたりを参照すると、いい線いってるのがお分かりいただけるかと思う。本当はyiやwuに相当する文字があるともっとよいのだが、ないものは仕方がない。また、「ン」や濁音符も存在しないが、これは昔には仮名にもなかったのだから割り切っていただきたい。ついでに言うと、なんとなく篆書っぽいかもしれない。
というわけで、暇な神主の人は、上の表を活用して適当な古文書をでっち上げ、「日本人は3500年前にエーゲ海を支配していた!」などと木村鷹太郎ばりのトンデモ説を唱えてみると面白いと思う。

*1:神代文字の存在を一応は信じているらしい人のページなので注意。