『科学する麻雀』(ISBN:4061497650)

科学的に正しくあろうとする著者の態度には敬意を払う。データ麻雀主義大いに結構。でも、統計的に正しい打ち筋を習得することによって得られる利得よりも、心理戦に長けることによって得られる利得の方が大きいのだとしたら? というか、実は麻雀とはそのようなゲームで、だからこそ誰もが細かい統計的事実に無頓着だったりはしないのか? そのあたりを不問に付して現状を批判することに夢中な著者に、青臭さを感じてしまった。