反不良少年でした

ついさっき、(インストールしたいソフトウェアのダウンロードがやたら遅いので、)「時計じかけのオレンジ」がどういう内容の映画であるか、偶然知る機会を得た。作品の名前だけは大昔から何度も何度も聞いていたけど、改めて、どういう話なのか知ろうともしなかったのですね。
ていうか、これ、僕がずーっと目を塞いで来ていた世界のお話だよ。つい去年まで、反抗とか暴力とかを肯定的に描く世界観を、ひたすら忌避し続けてきたからね。今でも少しそう。でも、43年も前の映画に今さら憤るだなんて、そこらのアホオヤジと同じじゃん。
同世代の「悪い男の子」たちを、同性のくせにひたすら毛嫌いしていた10代の頃。僕は「セックス・ドラッグ・ロックンロール」的価値観に許しがたい凡庸さを感じており、その反動で過剰に道徳的な少年をやっていた。つまり、第二反抗期を理性でねじ伏せてしまったのだ。反抗する若者への反抗。つうか、「僕は芸能人の名前を人一倍知らないから偉いんだ!」とか「僕はエロビデオを見ないから偉いんだ!」とか、25過ぎてもなお本気で信じてたし。
彼らを理解するための引き出し、「時計じかけのオレンジ」を入れることができる引き出し。今から作れるものなら是非作りたい。