(2004年1月11日記載)

この日、身だしなみ革命を経験する。
漫然とネットサーフィンをしていたところ、「ボランチ」というサイトの「東大ファッション通信」というページに行き当たった。これは残念なことに現存しないページだが*1、東大生の「痛い」ファッションについてネタ交じりに解説したページであった。
僕は笑い飛ばしながら読み進めていったが、しばらくして、この文章が重大なことを示唆していることに気づき、慄然とした。つまり僕はこの文章を読んで初めて、自分がファッションに気を配ってもよかったこと、髪の毛に整髪料をつけたりドライヤーを当てたりしても全然構わなかったことに突然気づいてしまったのだ。このときまでの僕は 中学校で教わった服飾への態度を未だに維持し続けており、社会人になって1年以上経ってもなお、人並みの身だしなみをすることさえ軽佻浮薄な行為として否定していたのだ……!
今にして思えば、これは2年後の恋愛に関する気づきの前奏曲であった。上述のページを著したタニャカさんに、今さらながら感謝申し上げます。