その昔、環境保護は反体制だった
Inspired by http://d.hatena.ne.jp/strange/20070629#p1。
僕がまだ幼少の頃には、環境保護運動はある種の反体制運動だったように記憶している。そういう運動は最悪の場合産業の発展を妨害する輩と見なされていた筈だし、活動家の自己認識も「俺は地球を破壊する資本主義や政治家どもと戦っているんだ!」みたいなものだった気がする。
ところが1990年代くらいから、政府とか大企業が大真面目に地球環境問題に取り組むようになったため、環境保護運動は気がついたら「体制的な」運動になってしまった。これは、上述のようなアイデンティティを持っていた人にとっては、相当に「こたえる」事態だったんじゃないだろうか?
例えばグリーンピースがああなってしまったのも、結局、自分が体制に逆らう存在であることが地球環境よりも大事だった人たちのせいなんじゃないかと僕は邪推している。