初心

そもそも僕がここで日記を書き始めたのは、自分の考えていることが自分ひとりだけのものではないことを確かめたかったからではなかったのか。ひっそりと書いたことが、何年かの後に誰かに拾われて、その人に、もしかしたらその人だけに、共感されればそれでいい。そんなつもりで僕はネットに来たのではなかったのか。
まかり間違っても、その日のうちに五つも十もブックマークされて有名になることを目指して、僕はウェブ日記を始めたのではない、はずだ。だいいち、僕がはてなに来た頃には、まだソーシャルブックマークなんてなかった。
でも、孤独でないことがひとたび確かめられてしまったならば、そりゃあ、書くことが途端になくなって、孤独でなくなって書くことがなくなった同士で、内輪受けに走っちゃうのかもしれないのだけれどもね。