多数派と少数派に関するとりとめのない思索

自分が多数派の側にいると感じると、途端に落ち着かなくなってしまう。自分が多数派側になることに慣れていないせいもあるが、数を恃むことはかっこ悪いことであるという観念のせいの方が大きいかもしれない。でも一方で、僕は少数派であることを根拠に「自分は被害者だ」と主張するのも好まない。自分を被害者と考える思想にろくなものはないからだ。
また、「数の少ないものほど価値が高い」という経済の原則に則れば、多数派を選ぶことは自らの価値を低めることを意味すると僕は考えがちなのだが、多数派だからこそ手に入るものは結構多いみたいなので、話はそう単純ではないようだ。