ゲシャフト話

id:yukattiさんを中心として進んでいるらしい、はてなのコミュニティの性質はいかなるものであるかという話題が熱く、また、何人かの方が「キーワード界隈にコミュニティがある」と仰せのようなので、当事者(笑)としていくつか思うところを述べてみましょう。
まず、同じキーワードに言及した者どうし、あるいは同じキーワードを編集した者どうしが結びつく、というケースがあります。これはおそらく趣味を同じくする者どうしである可能性が高いので、ゲマインシャフト的に結ばれる可能性が高いでしょう。しかし、上で言われている「キーワード界隈」というのは、そういう「通常の」キーワードによる結びつきのことではなく、自分と直接関係がないはずのキーワードにもしゃしゃり出て大規模に編集をしてしまう人の集まりを言っているような気がするので、その線で考えることにします。
結論から言いますと、「キーワード界隈のコミュニティ」なるものは希薄にしか存在せず、しかもその性格はゲゼルシャフト的である、と言えそうです。論拠は以下の通り。

  • キーワード編集で頻出する人(以下「添削マニア」)どうしは、普段からダイアリーでお互いに仲良くしているわけではありません(仲が悪い、という意味ではない。念のため)。何かキーワード周りでイベント(新機能導入とか。そういえば、最近あまり動きがないなあ)が起こらない限り、各々無関係に行動しているのではないでしょうか。そしてキーワード系のイベントがあった場合でも、あくまでその時々に、必要に応じて議論をするのみで、極めてゲゼルシャフト的に結びついているように思います。
  • 各々の添削マニアは各々なりのキーワードに関する判断基準を持っていますが、一般に、お互いの意見にあまり干渉しあわない傾向があります。例えば、ある人が行き過ぎた削除をしたと思っても、それをサルベージするのは一度にとどめる、みたいな不文律が存在しており、そのため、個別のキーワードについて、偶然最後に触った人の判断が偶然勝ったりします。各人のキーワードへの判断基準について議論をし、統一的な見解を添削マニア間で共有するという試みは全く行われていませんし、そんな面倒なことをしたいと思っている人もおそらくいないでしょう。
  • スコアの上げ下げを積極的に行っている人が、推定十数人程度の規模で存在していると思われますが、スコアの投票は匿名で行われるので、投票活動がコミュニティ形成に影響することはありません。
  • これは余談ですが、プライベートな日記の主がキーワード編集をすると警戒される、という現象というか経験則があります。添削マニアの間には「そういう奴に限ってろくなことをしない」というコンセンサスが存在しているような気がします。

なお、以上は、anotherという いち添削マニアの主観なので、他の添削マニアの方々のご意見を待つものであります。