リファ,コメント > キーワード?
「はてなのアイデンティティはキーワード」とはよく言われるところだが、実はキーワードよりもリファとかコメントこそがはてなのキモなのではないか、と敢えて極論を言ってみる。
つまり、少なくとも僕の見知る周辺では、キーワードリンクで後ろからこっそり人をたぐって知らぬ間に仲間ができているというコミュニケーションよりも、何らかの話題を振った人に明示的にリファやコメントを投げて反応しあって、そこから話が膨らんでいくという形のコミュニケーションの方が目立つような気がするのだ。ここでキーワードは副次的な意味しか持っていないのかもしれない。
はてなユーザー同士に限るが、リファを投げ合うのはMTなどのシステムでトラックバックを送るのよりもはるかに簡単である。別のフォームに行って特別な形のURLを入れるとかしなくても、相手の名前に「id:」をつけたものを本文に放り込むだけで良い。コメントも同様で、よその日記に言って発言するだけで、やはりはてなユーザーに限られるが、自分の日記への自動リンクを発生させるという、トラックバック類似の機能を行使することが可能になる。
こうすると、ことによってはキーワードよりもリファ/コメントの方が重要ということさえ言えてしまうのではあるまいか? また、先日adramineさんが表明していた違和感(id:adramine:20040424#p4)も、その辺りのシステムの使い方の差異で一部は説明できたりするのではないだろうか? あるいは単に、僕が見ている界隈が特別にコミュニケーション強者であるという可能性も否定できないが……。
(2004-04-28追記: 僕自身は捕捉のためにキーワードを作るとか時々やるのですが、そういう人は結構まれで、大抵の人は既存のキーワードは利用するけど自分からキーワードを作ったりはしないのだなぁ、という感想を持っています。というか上の記事自体、キーワードで人を引っかけるよりかは正面から人格を出して挨拶していくのが望ましいんじゃないか、という、僕自身の迷いによる偏りが入っているわけですが。
あと、書きながら気づいたのですが、むしろ問題は、はてなとはてな以外のツール(メッセンジャーとか)、あるいはネットとリアルに壁を設けているか否かの違いかもしれませんね。>adramineさん)