2種類のオタク仮説

オタクと呼ばれている人種には、実は以下の2種類がいるのではないか? (以下男性のオタクに考察を限定します。女子オタクのみなさまごめんなさい。)

  • 女を支配したいが現実には支配できないからオタクになった者
  • 女を支配するという発想が嫌い*1だからオタクになった者

「なった」という言い回しはあまり適切ではないかもしれない。両者を問わずほとんどのオタクにとって、オタクとは意識してなるものではなく、「気がついたらそうなっていた」ものだからだ。ともかく、以下前者を「甲種オタク」、後者を「乙種オタク」と呼ぶことにする。
両者は共にオタク世界(そんなものがもしあるとするならば)を構成しているが、両者の相違は相当に大きいはずだし、そもそもオタク同士が互いにここでいう甲種か乙種かなんていう議論をするなんてことはほとんどありえないので、どのオタクも自分のパターンが全てのオタクについて普遍だと思い込んでいる可能性は非常に高そうだ。さらに、オタク外の世間でもオタク世界の内部でも、男がオタクになる理由としてはほとんど甲種のものしか知られていない(ような気がする)ので、乙種オタクはほとんど常に甲種オタクだと決めつけられ、その発想の独自性は無視されているはずだ*2
コミケとかにしばしば違和感を感じることがあるオタクはきっと乙種オタクであるに違いない。逆に、あまり自覚のない乙種オタクはいつのまにやら甲種オタクの思考様式に染められてしまうかもしれない。
いやね、要するに僕はここでいう乙種オタクだったわけで(今でも?)、上のようにまとめれば、自分がいまいちオタクの主流に乗り切れなかった理由が分かったような気がしたからさ。(なんだ結局自己弁護かよ) あと、「自分は甲種でも乙種でもない!」とお考えの方はぜひとも僕までご連絡下さい。こちらとしても是非多様なパターンを知りたいと思っているので。

*1:これは男としては偽善でしかありえない態度なのかもしれない。でもまだよく分からないから保留とする。

*2:なお、『「善良な市民と青木摩周のスペイン宗教裁判」第一回』(http://members.at.infoseek.co.jp/toumyoujisourin/saiban01.html/)における殆んど唯一の議論のすれ違いはこのへんの認識の落差に由来している可能性が高い。