最大の問題は、自分が一人であることに、結局は何の不自由も感じていないということだ。不特定からモテたいという欲望も、かといって誰か特定の人が欲しいという欲望も、残念ながら(現状では)たいして無い。

思いっきり引きこもり的な話を白状すると、昨日、ものすごく久しぶりに、職場や自宅の周辺以外のところを出回った。なんなんだ、街を歩くだけで飛び込んでくる、この圧倒的な情報量は。この情報の束が、きっと僕らを補正してくれるのだ。

「長くとも数ヶ月だけつきあって、あとはさようなら」、そのような事物との関わり方に、僕は明らかに慣れていないらしい。 一度経験したものを忘れることは、不易にのみ価値を認めていたかつての僕にとっては「恥」でしかなかったが、こと流行とのつきあいに…